季刊 個人金融 2018年春号
発行年月 2018年5月
特集 介護問題と家計
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「大介護時代」が2025年には到来します。
介護については、年金と比べ不安も強く、特に財政難による自己負担増やサービスの制限等への将来不安が増加してきています。
近年の在宅介護は、介護の担い手となる家族の人数が圧倒的に少ないところに特徴があり男性介護者の増加や介護離職者の増加の問題、身体的・精神的な問題、介護 保険料の引上げや自己負担割合の引上げなど介護費用の問題にまで発展してきています。
本号では、介護保険制度の現状と課題、家族介護 の問題、介護費用の問題など家計における介護問題についてさまざまな観点から分析・考察しました。
目次
特集
介護保険制度の変遷とその課題 大阪経済大学 経済学部 教授 森 詩恵 |
介護保険制度の見直しの方向性 ㈱日本総合研究所 調査部 主任研究員 飛田 英子 |
高齢者介護の負担:家族介護者の睡眠への影響に焦点をあてて 公益財団法人アジア成長研究所 准教授 新見 陽子 |
仕事と介護の両立をめざして ㈱明治安田生活福祉研究所 生活設計研究部 主任研究員 内匠 功 |
仕事と介護の両立を考える―「ながら」介護の実態から― 立命館大学 産業社会学部 教授 津止 正敏 |
家族介護に対する支援策の今日的課題―現金給付の再検討― 日本社会事業大学 社会福祉学部 教授 菊池 いづみ |
世代間資産移転と家族介護 法政大学 経済学部 准教授 濱秋 純哉 |
介護不安と介護資金準備状況 ㈱ニッセイ基礎研究所 保険研究部・ヘルスケアリサーチセンター 准主任研究員 村松 容子 |
調査・研究
山口県における地域金融機関の店舗立地の検証 下関市立大学 経済学部 教授 森 祐司 |
AIと銀行員の雇用リスク・転職意識の分析 同志社大学 商学部 准教授 佐々木 一郎 |
諸外国のリテール金融
ヨーロッパにおける郵政事業体による金融サービス
一般財団法人ゆうちょ財団 貯蓄経済研究部 総括研究員 兼部長代理 山本 一吉
ニュース解説
「高齢社会対策大綱」の概要
一般財団法人ゆうちょ財団 貯蓄経済研究部長 織田 善則
「家計調査」の変更
一般財団法人ゆうちょ財団 貯蓄経済研究部長 織田 善則
書評
山上 聰 著「金融デジタルイノベーションの時代」
成城大学 社会イノベーション学部 教授 内田 真人
福田 慎一 編「金融システムの制度設計―停滞を乗り越える、歴史的、現代的、国際的視点からの考察」
武蔵大学 経済学部 教授 茶野 努
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