季刊 個人金融 2014年冬号
発行年月 2014年2月
特集 ジェンダー -格差・意識・行動-
安倍政権では、「女性の活躍」を成長戦略の中核の一つとして位置付け、女性の活躍支援策を推進しています。我が国の経済政策において女性の労働力が初めて取り上げられたとして各国から注目されています。
国際ランキングデータによれば、我が国のジェンダー・ギャップは諸外国に比べ大きく、男女の賃金格差、女性の労働力のM字カーブ、女性の管理職等の少なさなど様々なジェンダー格差が存在しています。
一方で、女性の生活に対する満足度や幸福感は男性に比べ高いという調査結果もあり、消費行動や貯蓄行動にも男女により違いのあるものも多く、男女の意識や行動の違いを踏まえた政策対応が求められています。
本号では、男女の違いを、賃金、生活意識、幸福度、消費行動、金融行動など様々な角度から分析することにより、女性の特徴を明らかにするとともに政策課題について考察しました。
目次
特集
失われた20年に女性労働者は何を得たか:
ジェンダー賃金格差の変動要因と政策課題
同志社大学 政策学部 教授 川口 章
生活意識から見る男女の違いと主観的幸福度
大阪ガス㈱ エネルギー・文化研究所 主席研究員 豊田 尚吾
男女共同参画社会の推進と女性の幸福感、男性の幸福感
-国際的データによる実証的確認-
東北大学大学院 経済学研究科 教授 吉田 浩
現代女性の消費行動と意識
㈱第一生命経済研究所 ライフデザイン研究本部 主任研究員 宮木 由貴子
女性の金融行動の特徴
三井住友信託銀行㈱ 調査部 調査役 青木 美香
調査・研究
地域銀行の経営多角化~非金利収入の拡大・分散化の影響~
九州共立大学 経済学部 准教授 森 祐司
イギリス住宅金融市場の動向とRMBS・カバードボンド市場
和歌山大学 経済学部 講師 簗田 優
ニュース解説
平成26年度税制改正大綱
一般財団法人ゆうちょ財団 貯蓄経済研究部長 織田 善則
平成26年度一般会計予算案から見る家計
一般財団法人ゆうちょ財団 貯蓄経済研究部長 織田 善則
経済金融の動き&ゆうちょの動き
ゆうちょ情報
- 平成26年3月期 日本郵政グループ中間決算の概要(資料)
- 株式会社ゆうちょ銀行(個別財務諸表)
- 日本郵便株式会社(個別財務諸表)
書評
宮川 公男 著 「日経平均と「失われた20年」 -平均株価は経済の実体を正しく映しているか-」
成城大学社会イノベーション学部教授 村本 孜
相沢 幸悦 著 「環境と人間のための経済学 ―転換期の資本主義を読む」
青森大学経営学部教授 森 宏之
お問い合わせ先
一般財団法人ゆうちょ財団 貯蓄経済研究部
〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町2-1 クイーポビル9階
Tel. 03-6631-1003 / Fax. 03-6631-1008