平成20年度 貯蓄・金融・経済 研究論文集
発行年月 | 2009年4月 |
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発行所 | (財)ゆうちょ財団 |
目次
第Ⅰ部 郵政グループ会社決算分析論
国有・民営の特殊会社ならではの国民的成果の目標設定を
“質への逃避”に走る市場心理を掴む好機のゆうちょ銀行
東京国際大学経済学部教授・国際交流研究所長 田尻 嗣夫
- 要旨
- 人の心を掴めぬリテール・バンキング
- 金融危機は「逆郵貯シフト」反転への追い風に
- 収益構造の改革を阻む世界金融危機と同時不況
- 難航する市場性間接商品への参入戦略
- 国債偏重で遅れる資金運用対象の多様化
- 国民共有の金融資産を生活者や地域社会に流す現実策
- 老後の暮らし不安解消に役立つリバースモーゲージ導入を
- “金融排除の時代”に対応するユニバーサルサービスを
- 日本郵政グループと将来を方向付ける政府機関はどこにもない持株会社
- 株式上場までに資本政策面での具体策整備を
かんぽ生命の中間決算から見た業績と経営の課題
一橋大学大学院商学研究科教授 米山 高生
- はじめに
- 「かんぽ生命」の決算概況
- 民間会社としての「かんぽ生命」と民営化後1年の保険業績
- 結びにかえて
ゆうちょ銀行の現状と課題
―ディスクロージャー誌の財務情報が教えるもの―
東京経済大学経営学部教授 若杉 敬明
- はじめに
- ゆうちょ銀行民営化の意味
- ゆうちょ銀行のコーポレート・ガバナンス
- ゆうちょ銀行が目指すビジネスモデル
- ゆうちょ銀行が社会に提供するサービス
- ゆうちょ銀行の財務と業績
- ゆうちょ銀行の現状と課題
- 付表
第Ⅱ部 研究会論文
店舗配置からみた預金金融機関の競合:大阪府の分析を中心に
新潟大学経済学部教授 伊藤 隆康
- 発表者コメント
- はじめに
- 分析の枠組み
- データ
- 分析結果
- まとめ
米国コミュニティバンク・協同組織金融機関のガバナンス
茨城大学人文学部教授 内田 聡
- 発表者コメント
- はじめに
- 多様な金融機関
- ガバナンス
- おわりに
- 補論 コミュニティバンク株式の保有状況など
シンジケート・ローンに関する先行研究:1つのサーベイ
神戸大学大学院経済学研究科教授 滝川 好夫
- 発表者コメント
- はじめに
- メインバンク制度 vs. シンジケート・ローン
- シ・ローンに関する理論分析の文献サーベイ
- シ・ローンに関する実証分析の文献サーベイ
郵政民営化とゆうちょ銀行の日本の金融システムにおける位置付け
神戸大学大学院経済学研究科教授 滝川 好夫
- 発表者コメント
- はじめに
- ゆうちょ銀行の貯金残高
- ゆうちょ銀行の投資信託の販売高
- ゆうちょ銀行と準備預金制度
- ゆうちょ銀行とマネーストック
- ゆうちょ銀行と日銀「貸出・資金吸収動向」・「預金・貸出関連統計」
- ゆうちょ銀行と日銀「決済動向」
- ゆうちょ銀行と資金循環統計
- ゆうちょ銀行と店舗数・従業員数
金融変数から実体経済への波及経路の分析
徳島文理大学総合政策学部准教授 南波 浩史
- 発表者コメント
- はじめに
- 金融政策の運営と波及経路
- Grangerの因果性テスト
- 実証分析
- おわりに
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