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誰がリバースモーゲージを必要としているのか?
−日本のリバースモーゲージ市場における需給ニーズのミスマッチ−

 

名古屋学院大学 経済学部 准教授

上山 仁恵

要旨



リバースモーゲージとは、持家を担保として金融機関(あるいは自治体等)から資金の融資を受け、死亡時に住宅を売却して借入金を精算する仕組みである。自宅に住み続けながら住宅資産を換金することが可能であり、「ハウスリッチ・インカムプア」である高齢者にとっては年金収入や貯蓄(金融資産)の取り崩し以外の収入限として有効な手段である。近年、民間金融機関によるリバースモーゲージ市場の参入が増え始めているが、それとは対照的に需要側の認知度は低く、利用意向も低い。
本稿では高齢者を対象にリバースモーゲージの利用意向に関するアンケート調査を実施し、需要ニーズの属性分析を行う。そして、利用意向を左右する金融資産や住宅資産の水準を比較し、リバースモーゲージを必要としている「インカムプア」な高齢者は「ハウスプア」であること、逆に「ハウスリッチ」な高齢者は「インカムリッチ」であり、リバースモーゲージを必要としてないことを明らかにする。



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