1. ホーム >
  2. 刊行物 >
  3. 季刊 個人金融 >
  4. 季刊 個人金融2017年冬号 >
  5. 要旨6

高齢者家計における私的年金の役割

 

潟jッセイ基礎研究所 保険研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター兼任

中嶋 邦夫

要旨



公的年金は老後の収入の柱であるが、企業年金や個人年金などの私的年金は、高齢者家計においてどのような役割を果たしているのだろうか。本稿では、私的年金の受給が家計支出に与える影響に注目し、総務省統計局が実施している「全国消費実態調査」(二人以上世帯)の集計結果を利用して、私的年金受給世帯と非受給世帯の支出の違いを確認した。
その結果、公的年金に加えて私的年金も受給している世帯では、公的年金のみを受給している世帯と比べて、同程度の収入であっても、教養娯楽や食費、いわゆるその他支出を中心に支出が多い傾向が見られた。私的年金も受給している世帯では預貯金や有価証券の残高が多いため、その影響でこのような支出の差が生じている可能性もあるが、公的年金以外の収入源があることで安心感が生じ、支出の増加に繋がっている可能性も考えられる。




お申込み方法