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中国環境政策の変遷と特徴

 

埼玉学園大学大学院 後期博士課程

ビリキズ・アリキン

要旨



中国は、1978年から開始された改革開放政策によって、それまでの社会主義計画経済が、社会主義市場経済に転換することで、高度経済成長を実現することができた。急速な経済成長にともなって、公害問題をはじめ、都市・生活型環境問題、地球環境問題などが集中的かつ複雑化してあらわれてきている。とりわけ、大気汚染問題は、石炭を中心としたエネルギーの消費構造に起因し、二酸化硫黄(SO2)による大気汚染が深刻化している。
このような環境悪化が顕在化し、中国政府は、環境保全政策に取り組むようになり、1990年代には、まず深刻化する大気・水質・廃棄物汚染を規制するために、公害防止を目的に法令を規定・実施した。2000年代以後、地球温暖化問題の深刻化や資源エネルギー価格の高騰などを背景に、環境関連法制は、省エネルギー、再生エネルギー促進や効率的な資源循環の方向で整備されてきている。ここに、中国の環境政策の大きな特徴があるといえよう。