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改正貸金業法公布後の無担保ローン市場と戦略推進上のポイント

 

劾TTデータ経営研究所 金融政策コンサルティングユニット マネージャー

菊重  琢

要旨



2006年の改正貸金業法公布以降、カードローンを中心とする無担保ローン市場は大きな変容を遂げた。昨今では、住宅ローンで思うような収益を見込めない銀行を中心とした預金取扱金融機関が無担保ローンに注力し、その残高を順調に積上げている状況にある。しかしながら、競争激化による収益性低下懸念や過剰貸付懸念から来る社会的な批判、規制強化懸念など、市場を取り巻く環境は厳しさを増している。今後も引き続き無担保ローンで収益を上げていくためには、安易な金利競争を避け、消費者行動の深い理解に基づいたマーケティングを実施する必要がある。スケールメリットを活かした大規模なマス・マーケティングが難しい大手以外の金融機関にとっては、資金需要が発生する場で如何に消費者との接点を確保するかが無担保ローンの戦略推進上のポイントとなる。